団左『俺たちの恋愛報告書』*現パロ&年齢操作 サンプル

*あらすじ
加藤団蔵中学三年生。ばりばりの15歳。
眠い始業式の中、欠伸をしていると
最後の新任式で思わぬ出会いが。
理科の任暁先生に恋しちゃった若旦那!
果たして恋は実るのか?



下はとあるワンシーン
*実際は縦書きです。
*横文字のため本来のものと若干異なります。
(文章の量や改行など)ご了承ください。







「では、任暁左吉先生

 お願いします」




(にんぎょう?)


不思議な名字。

ただそれだけの関心事で
目を覚ました。



しかし
遠く先に移った彼の姿は






「え―…私立安藤学園から
 あ―…こちらに来ました…」



とても小さかった。

(嘘だろ?)


錯覚ではない。
正直先ほどまで
挨拶していた教師の背が高かった訳ではないのに

壇上にあるマイクに届いていない。


声も途切れ途切れだ。


ざわつく体育館。

中学という思春期の生徒は
すぐ教師が失態を犯すと
茶化す癖がある。

団蔵もそれを〈する側〉の人間なのだが




「にんぎょう…さきち、先生」




今日は
その小さな小さな先生に
釘付けで
軽口すらこぼせないでいた。




すると













「…―ってめぇら、うるせぇ!!」





キーン


という嫌な音。





ちょこっとした教師が
似合わないスーツのもと

手に
マイクを持って叫んでいた。





「良ぉおく聞いておけ

 これから先
 俺のことを『チビ』『小学生』等々
 馬鹿にした奴から順に
 成績落としてやるからな!!以上!」


もう言うことはないという感じで
ふんぞり返り
壇上へマイクを返す。

本人は至って冷静だった。


しかし



周りの教師は全員あんぐりと口を半開き。


生徒のざわつきは皆無。





そんな中。




「……やべぇ……かも」




加藤団蔵。

中学校生活最後にして最初の春がやってきたのであった。




*続きは本にて。